夢染織工房 中野夢琉球笛研究所

2009年08月25日

草木染めの作り方

先日の親子ものづくり祭の記事が沖縄タイムス「ワラビー」に掲載されました
草木染めの作り方

私も載ってるんですが、この写真こわいです。。。
昔から写真映り悪かったけど、これは最強かも(笑
(元が悪いということもありますが。。。)

それはいいとして。
この紙面に「草木染めの作り方」が掲載されているのですが
少し誤りがありました。

ということで、今日は「草木染めの方法」をご紹介します

まず準備するもの
[道具]
●ステンレス製(またはホーロー)の鍋
●ステンレス製(またはホーロー、プラスチック)のボール、ざる
●はかり、計量カップ
●ゴム手袋(つけて作業してください。一応薬物使うので)

[材料]
●染める布(綿・麻・絹・羊毛など天然繊維のもの)・・・下準備は一番最後参照。
●草木(枯れてる物は、染める布と同じ重さ。
     生の状態のものは、染める布の2倍の重さ)
●ミョウバン(染めるものの重さの3~6%)


まずは、染め液と媒染液の準備です
1 染め液づくり
  1-1 染の材料(草木)を、染めたいものの重さの40倍の水で煮出す
  草木染めの作り方
  4-2 沸騰したら20分ほど煮詰めて、ざるで濾す。

    ※これを2回繰り返して、2回分の染め液を合わせて使います
  草木染めの作り方

2 媒染液づくり(媒染をすることで、発色させ、色を定着させます。基本的に金属塩の液を使います)
   ミョウバンを少しの熱湯で溶かし、布の重さの40倍の水に溶かし入れます

3 模様づけ
  これが、楽しいんですよね。いろいろ想像がめぐって。

  結んだり、はさんだり、くくったり、畳んだり、板ではさんだり、巻いたり。
  好きな絵を描いて、糸で縫うのもアリです。
  (ミシンで縫ってもいいです。クリップやホッチキスも使えますよ)草木染めの作り方




  かたいものを使うとクッキリと、やわらかいものだと ほわん、とした柄が出ます
  ※出来上がったら水に浸しておきましょ。
  
4 いよいよ染め
  4-1 水に浸しておいた布を軽くしぼり、しずかに染液に沈めます
      ゆっくり液の中で揺らしながら染めます。(15~20分)
      折り目を少しもんだり、気泡を抜いてあげると、ムラがなくなります
      草木染めの作り方※あ、これ手袋してないっっ
  4-2 染めた布を軽く水洗いし、余分な染液を落とします。

5 媒染
  5-1 2で作っておいた媒染液に布を静かに沈めます
      染める時と同じように、液の中でゆっくり揺らします(15~20分)
      草木染めの作り方
  5-2 軽く水洗いし、余分な媒染液を落とします。

6 染め
  2回染めることで、しっかりと色を定着させ、媒染材に色素をつけていきます 
  
  染め方は4と一緒です

7 仕上げ
  良く水洗いして、絞りの糸や輪ゴムをはずし、干します。
   草木染めの作り方

  アイロンをかけたらできあがり☆
  

◆布の下準備◆
  布には、たいてい糊がついています。これが付いたままだと あまり綺麗に染まりません。
  また、植物染料は植物繊維には染まりづらいんです。(絹や羊毛などの動物繊維は大丈夫♪)
  ちょっと手間をかけて、綺麗な植物染めを楽しんでくださいね。
  
  染める前日にしておくと作業がスムーズです

準備するもの
 ●豆乳(牛乳でもできますが、臭いが気になります)

1 布のノリを落とします。
  少し熱めのお湯に布を入れて20分ほど浸しておきます
  (綿・麻だったら10分ぐつぐつ煮てもOK)

2 下地染めをします
  (絹や羊毛は、この工程必要ありません)
  植物繊維に、たんぱく質をつけてあげる作業です。
  これをすると、染まりが良くなります。

  2-1  染めるものの重さの約20%の豆乳を 
      染めるものの重さの40倍の水に溶きいれます
      その中に、布を浸しておきます(20分)

  2-2 脱水して干す(洗濯機の脱水でもOKです)
      水洗いはしないで、そのまま、そのまま。

     

少し色あせた服やシーツなんかも、染めてみてください。
色が変わるだけで、よみがえります

中野夢 なかのゆめ 沖縄 染織 染 染色 草木染



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Posted by 夢布 at 01:18│Comments(0)染織-織物
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