夢染織工房 中野夢琉球笛研究所

2011年11月07日

読谷山芭蕉衣

読谷の歴史博物館の企画展「読谷山芭蕉衣」を観てきました。

わたしにとっては、とても刺激的な展示でした。

読谷山芭蕉衣

芭蕉衣は戦前、沖縄の庶民の衣でした。

現在では大宜味村喜如嘉のみで製作されています。

そのためか、芭蕉布といえば喜如嘉の様相を想像していました。


でも、全く違いました。

もちろん、色彩は藍や車輪梅など制限された色彩は同じでしたが、

デザインや技法はとても幅広かったのです。


沖縄は、各地に織り産業が残されています。

だからこそ、現在では各地の特色を出すために、

各地に技法が分配されたような形になっているのでしょう。


芭蕉衣の生活着には、そんな意識は投影されておらず、

とても自由で、とても綺麗でした。


ああ、私が織り技術を継いで残したかったことは

これだったんだ、と

思い起こさせてくれました。


小さな展示会ですが、

織りに関心が無くても、民俗的な視点から

とても面白い展示でした。


12月25日クリスマスまでです。




[読谷村立歴史民俗資料館]
沖縄県読谷村字座喜味708番地6
098‐958‐3141
9:00~17:00(入館は16:30まで)

[企画展:読谷山芭蕉衣~むかしの庶民の衣服~]
2011.11.1~2011.12.25



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Posted by 夢布 at 14:51│Comments(0)染織-織物
 
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